花と実と魔女と

旅::フィレンツェ







2002   フィレンツェ










ミケランジェロ広場は
高台にあってフィレンツェの街を一望にでき・・・・・

フィレンツェを紹介するにはベストポジションということで
TV等でもよく見る光景が眼下に広がっています。




向かって左に見えるのがベッキオ橋。
右側に見える八角形のクーポラがドゥオモ、
すぐ傍の塔がジョットの鐘楼
街歩きの目印になります。



赤い屋根屋根が街全体を「花の都」と
呼ぶにふさわしい華やかさに包んで・・・

連日の好天に初秋のフィレンツェは
期待を越えた美しさで迎えてくれました。


       
・ヴィーナスの誕生の絵の色使い そのまま溶かしてフィレンツェという古都


・美しき ものへの想いが満ちている古都フィレンツェに夢をもらいぬ

            HANA魔女・詠                                                         







 
2002    サンジミアーノ


窓辺のゼラニウム





建物の乾いた壁にアイビーセラニュームの鉢が飾られています。


イタリアの明るい光に咲く原色のゼラニウムが、とても印象的でした。
       


窓辺飾るゼラニュームの鉢に水をやる 人と目が合いほほ笑みがえし
           


HANA魔女・詠




2006・10

イタリアを旅して









大空を羽ばたく鳥になり見おろす無数の湖(うみ)は光のモザイク

まっすぐな光を返し蛇行する流れ眼下にシベリアを飛ぶ



500年の塵洗われしダ・ヴィンチの「最後の晩餐」無言で仰ぐ

十二使徒の驚きと恐れを描ききるダ・ヴィンチの才 蘇る壁画



晩年のミケランジェロが彫り残す聖母子像に込められし祈り

ミケランジェロの「未完のピエタ」に残されたノミ跡丸くマリア佇む

未完なる聖母マリアとキリストの揺るがぬ愛が救いくれるもの




越し方を立ち止まらせてステンドの青き光は我が胸に差す

鐘楼の細き階段のぼりきてミラノの空に舞う鳥になる




中国王女トゥランドットの謎掛けが妖しいほどに似合うスカラ座

スカラ座の舞台見下ろすこの席に裾引くドレスで座ってみたい

スカラ座を後に光のガレリアを歩めばオペラのヒロインとなる



二千年とき経てヴェローナ競技場に今こそ響け平和の歌声

二千年昔に築かれしアレーナの観客となって黒猫昼寝す



古代ローマの面影残す広場にて求めしスイカの懐かしき味

花付のズッキーニ並ぶイタリアの市場を歩く主婦の目をして



黄金の階段上る間だけ気分はイタリアヴェネツィア貴族

「溜息橋」渡るに狭く短くて人生嘆く時さえつかの間

繁栄を誇りし海抜ゼロメートルの古都は夕陽に今もきらめく



赤々と燃える炎を溶かし込みベネチアンガラスの花入れ生まれる

ヴェネツィアの守護神という翼持つライオンに似合う空の青さよ





HANA魔女・詠







2006・10・3


モザイク画の美しい古都 ☆ ラヴェンナ 2





昨日ご紹介したイタリアの古都ラヴェンナの
サン・ヴィターレ教会の内部ですが(一枚目は昨日と同じ写真)
下の二枚は上の写真の中心の部分の天井付近をパチリ。








直ぐ上の写真はイエスさまのお若い頃のモザイク画です。
少年のようなお顔ですよね(^.^)






天井のアーチ型の別な一部には、
おなじみのイエス様の成人後のお顔が・・・
このモザイクもちゃんと色彩鮮やかでしたが
暗いので写真に撮るとうまく色が出ませんでした。
あしからず・・・







八角系の堂内、左壁面のモザイク画の一部は、
西ローマ帝国のユスティニアス帝。






同じく右がテオドラ皇后。
金色を背景に人物を様式的に表現したビザンチン様式の傑作。






旧約聖書の物語もモザイク画にしてあります。
はっとするような色使いに、とても1500年も前のものだとは思えません。








床の大理石のモザイクもモダンですよね~。
現代のカーッペトや、歩道の柄にも決して引けを取らない・・・
というか、この頃の絵柄が現代にそのまま息づいているのね。








堂内のモザイク画に圧倒されて教会から出ると
直ぐ傍に、ガッラ・プラチディアの霊廟があります。

ラヴェンナで一番古いモザイク画を鑑賞できる場所で
5世紀に数奇な運命をたどりつつ、ラヴェンナを支配した女性
ガッラ・プラチディアの霊廟(墓)となります。







天井には。紺色の夜空に瞬く星がモザイクで表現されており
写真で美しいブルーをお伝えできないのが残念。
金色の箔が沢山散りばめられていて
それは、もう 美しかったです。

霊廟ですから、廟内は殆ど真っ暗だったもので
モザイクの魅力を十分お伝えしきれず、残念です。







この画像から、古代の真摯な祈りが伝わってくるでしょうか。
鹿のような生き物も、リアルに描かれていますね。
そして、おなじみの唐草模様も見えます。
イタリアで見ると、エトロって感じですが・・・(笑)






そしてこちらは、なにか物語性のあるモザイク画ですね。
あいにく詳しいことは分りませんが、
具体的に何かを後世に伝えているのは分かります。








この柄は、西陣の織物にもありそうですね~
ということは、正倉院柄にありそう・・・かも。








そして、こちらの幾何学模様、
中華食器の縁取りにありそうな・・・

シルクロードは確かに繋がっていたのだと実感します。

そして、その文様が現代に伝えられ
暮らしに生きているのですね。

そう思うと、人類の歴史は長くもあり短くもあり、
広いようでも地球は丸く繋がっている・・
争いと友愛の異文化交流は長い年月のうちに融合して
今に伝わっているのですね~。



ツアー旅行中はアタフタと巡っていた感じもありますが
こうして、ブログに写真をUPしていくと
気づかされることが(正否はともかく)多く、
旅行が改めて、私の記憶に折り込まれていく気がします。

今日は、写真の枚数が増えましたが、
お付き合いくださってありがとうございました。




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異民族の支配の歴史今に残す古都ラヴェンナにカリオン響く


侵略の歴史をも美へ昇華してモザイクの星瞬く教会


教会のパテオに9月の光満ち異邦人の我をも優しく包む


透明な光招いて聖堂を埋めるモザイクきらめきを増す


モザイク画の若きイエスのまっすぐな視線に合って瞬時戸惑う


急ぎ足で巡りしイタリア古都の旅ブログに記して記憶に刻む


ラヴェンナの旅の記憶をたどりつつブログに記す鈴虫鳴く夜を


歌に詠みブログに綴り記憶とす合わせ鏡のような旅の思い出





HANA魔女・詠











2006・10・19


フィレンツェに来たら☆やっぱりここよネ









フィレンツェに来たらやっぱりこの景色!
ツアーのコースには入っていなかったので
街中から、タクシーでやって来ました。



花の都を一望に出来る高台、
ミケランジェロ広場からの景色です。



ばら色の屋根の連なりとアルノ川の流れが
花の都フィレンツェの美しさを際立たせていますね。



左側に見える屋根のついた橋がベッキオ橋です。











こちらはミケランジェロ作「ダヴィデ像」のレプリカ。


フィレンツェの中心部を眺められる広い展望台にあります。








車窓に観るトスカーナの景色ダ・ヴィンチの空気遠近法のままに暮れゆく


モナリザの背後に広がる風景の光と風を求め旅する


ヴィーナスの微笑む都フィレンツェの薔薇色の屋根輝く秋の日


ダ・ヴィンチの「受胎告知」に透明な天使の声が確かに聞こゆ


トスカーナの春風となりボッティチェリが描きし画布に万の花咲く


カプチーノの泡立つミルクふわふわりイタリアに見る夢色に溶けて


カプチーノの泡立つミルクにフィレンツェの夜を溶かして夢の味



HANA魔女・詠



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